2013年度 第2回フィールドワーク

@大田市場


大田市場のご紹介(東京中央卸売市場)より
大田市場のご紹介(東京中央卸売市場)より

68日、2013年度第二回フィールドワークとして東京都大田区にある大田市場を訪問しました。

 

大田市場は約40万㎡の広大な敷地を有し、隣に野鳥公園、南側には羽田国際空港、東側には東京港、北側にはJR貨物基地、真ん中を貫くように首都高速湾岸線が通っており、物流の拠点として申し分ない環境の中で市場業務を展開しています。
青果部・花き部では、日本一の取扱規模を誇っており、大田市場での決定価格は、水産物部における築地市場と同じように、日本全国の市場の指標となっています。

青果市場見学


 早朝6時集合ということでみんな眠そうな顔。しかし大田市場に着くと、眠気も吹き飛ぶような広大な市場が広がっていました。農産品が所狭しに並べられた青果市場では早朝にもかかわらず活発に取引が行われており、目を見張りました。

 

 走り回る運搬車、仕事に取り組む人、飛び交う競の声。そこで行われていたのはまさに私たちが普段食べているものの取引であり、その流通過程は大変興味を引かれるものばかりでした。

 

 その中でもやはり特筆すべきものは競でしょう。当日はメロンやスイカどの競が行われており、参加する人たちの表情は真剣そのもの。そこでは取引をスムーズに行うために様々な工夫がされています。例えば“3”を表す指の出し方はいつも私たちがやるような“3”ではなく、親指と人差し指をくっつけて他の3本の指を立てる形になります。このような工夫のもと、テンポよく進む競はまさに圧巻です。

 

水産市場見学


 その後訪れた水産市場では、今までに見たことのないような魚介類が私たちを迎えてくれました。人ほどもあるマグロ、大きな貝やカニなど、どれも新鮮そのもの。

市場にはたくさんの飲食店があり、新鮮な食材を使った料理を提供してくれます。実際に私達が食べたネギトロ丼はまさに絶品。やはり日本の食は世界に誇れると確信しました。

 

 今回のテーマは「日本の農業と食」。日本の食の最前線に立つ大田市場での経験を通し、再度「日本の農業と食」について考え、「若者が日本の農業に希望を見出せる社会」の実現に向かっていきたいと思います。

 

文責:松本昌大